2008年09月24日

フェレットの副腎疾患

フェレットの脱毛・皮膚のべたつきを気にしている方は

かなり多いと思います。


初期は尾部の脱毛から始まり、徐々に広がっていきます。

ひどくなったら病院に連れて行こうと様子を見ているうちに、

(特に季節が変わったときに)

また毛が生えてきた。なんてことはごくごく普通にあると思います。

これは副腎疾患の初期兆候として見られます。

いわゆる「季節性脱毛」です。

ところが、そんなこんなを繰り返しているうちに、

「あれれ?今年は毛が生えてこないぞ?それどころかハゲが進行している」

という経験をすることがあります。

陰部は大きくなっていませんか?

お乳や乳首が腫れていませんか?

それはまさに「副腎疾患」の兆候です。

犬で副腎疾患というと、通常はコルチゾールといわれるホルモンの過剰でおこる

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)を第一に思い浮かべますが、

フェレットの副腎疾患は「性ホルモン」が

過剰に分泌されることでおこる病気
であり

犬の副腎疾患とはまったく異なるものです。


病理組織学的に通常3つのうちいずれかに当てはまります。

1.副腎皮質過形成:細胞自体が大きくなり、ホルモンを分泌する量が増える。

2.副腎皮質腺腫  :良性の腫瘍。ホルモンを分泌する細胞が正常より多く増加する。結果、より多くのホルモンが分泌される。

3.副腎皮質腺癌  :悪性の腫瘍。異常な細胞が、異常に多く増加し、その結果異常に多くのホルモンが分泌される。


したがって、診断法も異なれば、治療法も異なります。


外科手術で治療する場合は「副腎摘出術」でかわりありませんが、

内科的治療(薬による治療)はまったく異なります。だだこのお薬が、ちょっとばかり高価なことが欠点です。


ハミング動物病院ではフェレットの副腎疾患は、以下の検査を総合的に診断し、病態にあった治療をお勧めします。

・身体検査
・血液一般検査(CBC)
・血液生化学検査
・性ホルモン検査
・エックス線検査(レントゲン検査)
・腹部超音波検査(エコー検査)

ところで・・・フェレットは通常女の子は避妊手術、

男の子であれば去勢手術をされてからお家にやってきます。


それは、フェレットは交尾(妊娠)をしない限り、発情(女性ホルモン)が持続してしまい、

貧血などの致命的な状態になってしまうために、早期に手術をなされていましたね。


この病気、ただの脱毛だけであればいいのですが・・・

ほおっておくと大変なことになるかもしれません。


posted by 鈴木慎一 at 10:25| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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