2010年01月28日

リクガメの麻酔

ながらく更新できずにいました。いつもお読みになっていただいていた方にはたいへん申し訳ございませんでした。

今回はカメの麻酔について簡単に説明します。

カメ気道確保.jpg

カメの麻酔も基本的には犬や猫と変わりません。

すなわち 前処置→導入→気管内挿管→維持(手術・処置)→覚醒 です。

ただ変温動物(環境温によって体温が大きく左右される)のため、体温調節には十分注意が必要です。

また哺乳動物に比べ注射後の反応が緩やかなため、

薬剤はあるいは投与経路によって導入時の不動化までかなりの時間を要します。

当院ではそれらを回避するため、カメさんの場合導入時にプロポフォールの骨髄投与を行うことによって

静脈内投与しか出来ない薬剤を使用し、安全かつ速やかな麻酔を行っております。

カメ骨髄確保.jpg

最も注意しなければならないことは、カメさんは長時間呼吸を止めることが出来るため、

人工呼吸により吸入麻酔をコントロールしなければ、手術中に麻酔からさめてしまったり、

無事手術が終わっても麻酔からさめてこないことがあることです。


※当然のことながら手術に際しては鎮痛薬(痛み止め)も使用しています。
posted by 鈴木慎一 at 11:39| 静岡 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 昨秋にホルスフィールド(露亀)を診察いただいた者です。
 11月上旬から12月中旬まで1ヶ月強の間室内ケージ内に土を入れ照明・保温を取り止め仮冬眠状態にしました。12月13日に強制的に起こし温浴を継続した結果、1ヶ月後の1月15日より自ら起き出して食事を取り始め最近はホットスポットで暖をとるまで回復しました。まだまだ予断を許しませんがありがとうございました。
 今回の記事興味深く読ませて頂きました。露亀も回復が思わしくなければこうした処置が必要だったのでしょうね。
Posted by やいしょ at 2010年02月05日 12:16
お世話になっております、てんかん『もも』おじいちゃん『ラッキー』の飼い主です。
この間は診察時間中にアルバイトのご相談のお電話をしてしまい、
ご迷惑をおかけいたしました。
大変失礼致しました。
スタッフの方はもう決まってしまいましたか?
犬の事をもっともっと知りたい!もっともっといろいろな事を学び、いろいろな場面で愛犬を守れる飼い主になりたい…
そして、少しでも私を犬好きにしてくれた『我が子達』に恩返しをしたい…
そう心から思っています。
トカゲ、亀、鳥、カエル、蛇…
正直苦手なものだらけです。
でも触れるよう練習します!!
もしもみんな触れるようになった時、スタッフ募集に空きがありましたら、
どうか私に動物達への恩返しチャンスをいただけないでしょうか?
一番苦手は蛙なのですか、どうやって克服していったらいいのか、
先生はどうやってエキゾチックアニマルをお好きになったのか、
教えていただけないでしょうか?
動物病院は悲しい場面に遭遇する事も多いと聞きます。
そんな事も覚悟しなければならないんですよね。
好きだけでは出来ないお仕事だという事は、きちんと理解しているつもりです。
取り留めのない文章を長々失礼致しました。
Posted by タムラです at 2011年05月17日 19:40
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