2008年11月20日

ウサギの膀胱結石

「赤色尿=血尿」、「白く濁った尿=膿尿」

多くの方はそう考えるのではないでしょうか?


ところがウサギさんは正常でも「赤色尿」や「白濁した尿」排泄することがあります。

ウサギの泌尿器の生理機能は通常の哺乳動物と比較して大変特異的で、

食物中の色素やカルシウムの多くを腎臓から排泄しています。

したがって生理的に「赤い尿」や「白く濁った尿」を排泄することがあるのです。

ウサギの飼い主様の中にはこのような特徴的な「ウサギの生理学」をご存知で

「血尿」をしても、「正常な色素尿」と勘違いし、症状を訴えていても病気を見過ごしてしまうことがあります。


今回は「血尿」を示す病気のうち「膀胱結石」をご紹介いたします。

このウサギさんは2歳の女の子です。市販のペレット、牧草、野菜、果物、ドライフルーツを食べている

ごくごく普通の生活をしていました。

主訴(来院した理由)は「赤色尿」、問診で「頻尿」という症状もありました。

レントゲン写真を御覧ください。

膀胱結石Late.JPG

下腹部に鶉卵大の白いレントゲン不透過性物質がお分かりでしょうか?

これが膀胱結石です。卵は産みませんので決して卵ではありません。

人や犬、猫などでは一部の膀胱結石を結石溶解用食(食餌療法)で治療することが可能ですが、

ウサギの結石は通常「炭酸カルシウム結石」のため内科的な治療が不可能です。

したがって手術による摘出が唯一の治療となります。

結石摘出.JPG

結石.JPG

手術により摘出した膀胱内の結石

もちろん今までの食生活を続けていては病気を繰り返すため、カルシウムを制限した食事による維持が必要です。


“要注意“

「血尿」で来院するウサギさんの何割かは「泌尿器疾患」ではなく「雌性生殖器疾患」

すなわち「子宮腺癌」のことがあります。

「赤色尿」が「色素尿」なのか「血尿」なのかは「尿検査」で簡単に鑑別可能です。

いずれにしても「赤色尿」を排泄したら、まずは「尿検査」だけでもお勧めします。


posted by 鈴木慎一 at 16:08| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月11日

ハリネズミの皮膚病

ハリネズミフケ.JPG

ハリネズミのフケが気になっている飼い主様は多くいらっしゃるのではないでしょうか?

多くの場合は「問題のないフケ」

すなわち正常な皮膚の老化に伴う角質です。

ただフケの中に「異常なフケ」があります。

経験上、

ヒゼンダニによる「疥癬」あるいはカビによる「皮膚糸状菌症」

いずれかであることが多いように思われます。

もちろん細菌の二次感染を伴うこともあります。

「皮膚糸状菌症」は「人獣共通感染症」でもあります。


ヒゼンダニ(ハリネズミ).jpg

これはフケたった1つから検出されたヒゼンダニです。

もちろん顕微鏡を通しての写真ですので、フケの1部分です。

皮膚科検査でこれらの病気を診断することが可能ですが、

繰り返し検査をしないと発見できない場合もあります。


ペットショップさんで「フケ」は大丈夫だけど、「針」が抜けたらよくないよ…と聞いたという方もいました。

そんなことはありません。もちろん正常に針が抜けることもあります。

いずれにしてもハリネズミの皮膚病は本当によく遭遇します。


posted by 鈴木慎一 at 19:35| 静岡 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月07日

モルモットの妊娠中毒症

今回はモルモットの飼い主様にぜひ知っていただきたい病気を紹介いたします。

それは産褥期疾患です。出産・分娩前後に起こる病気についてです。

モルモットは難産が多いこと、妊娠中毒が多いことを十分認識してもらいたいのです。

ご存知の通りモルモットの妊娠期間は他のげっ歯目と比較し、妊娠期間が長く

59-72日(平均68日)、出生時は完全に毛が生えそろい、眼は開いています。

生まれてくるときにはある程度大きくなっているという認識を持ってください。

モルモット妊娠.JPG
出産2週間前のレントゲン写真

分娩時に骨盤の拡張程度や胎子の大きさ、肥満などいくつかの要因により難産が発生します。

※モルモットは6-9ヶ月齢で恥骨結合の癒合がおこるため、妊娠・出産を希望されるようでしたら、

それまでに済ませることをお勧めします。



次に、妊娠中毒症についてです。

妊娠中毒は太り気味の子で妊娠後期あるいは分娩後1週間にもっとも頻繁に発症します。

食欲不振や水を飲まないなど誰もが出産後当然と思われる症状からやってきます。

数日以内に、早ければ24時間以内に横たわり、呼吸状態の変化が現れます。

このような状態になってしまった場合必ずといっていいほど2、3日でお別れがやってきます。

とにかく緊急疾患なのです。一刻も早い治療が必要です。


他の動物さんでもお伝えしましたが、少し様子を見てから…ではなく、

まずモルモットを診療している動物病院に受診し、診察を受けてください。

それからでも様子を見ることは可能です。

まずは費用の心配要りません。

なぜなら検査・治療内容などは飼い主様の選択にご選択いただくからです。


ところで、体の中で何が起こっているかというと…

出産前後お母さんには莫大なエネルギーが必要なのですが、十分なカロリーが食事から摂取できず、

体に蓄積した脂肪の分解によりエネルギーを得ようと体が反応します。

分解した脂肪はそのままエネルギーとすることができず、肝臓でブドウ糖に作り変えられるのですが、

モルモットさんやウサギさんなどの完全草食性の動物では

脂肪分解による血糖値のコントロールがうまくいかず、

一気に脂肪を溶かし、その脂肪が一気に肝臓に流れ込むことにより体を守るための反応が

逆に「脂肪肝」を作り出してしまいます。

モルモット乳び.JPG

正常な血清は無色透明なのですが、大量の脂肪によりミルクのように白濁しています。

モルモット食滞.JPG
食欲廃絶による食滞

とにかくモルモットさんの妊娠・出産は危険を伴いますので、十分な監視・管理をお願いします。
posted by 鈴木慎一 at 11:18| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月28日

ハムスターのお尻から何か出ています

「ハムスターのお尻から何か出ています」

との電話を受けました。どうも同居のハムちゃんとケンカしてケガをしてしまったようです。

ただ…よくよく聞いてみるとどうもただのケガではなさそうでしたので、来院を促しました。

案の定「脱腸」でした。

ハムスター脱腸.JPG

「脱腸」といっても「直腸脱」ではなく「腸重積を伴う小腸の脱出」です。

「腸重積」とは腸が腸を飲み込んでしまい、完全な閉塞を起こしてしまった状態です。

致死率の高い緊急疾患として早急な手術が必要です。

内科的な治療はほぼ不可能で、開腹手術による整復が必要です。

この子は腸の損傷・壊死が激しく、小腸の一部を切除し、繋ぐ手術が必要でした。

原因は主に重度の下痢症です。

ただでさえハムちゃんの下痢は発見が送れ、動物病院受診時に脱水症状を呈して、

危険な状態の子が多いのが現状です。

毎日床材を交換し、ケージを掃除することによりハムちゃんの日々の体調を把握することが可能です。

3,4日に1回あるいは週に位しか掃除しない方はいませんか?

心当たりのある方は、今日から始めてみてはいかがでしょうか?
posted by 鈴木慎一 at 11:16| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月20日

トカゲの総排泄腔脱

サバンナモニターの総排泄腔脱を紹介します。

サバンナモニター.JPG

この子は2歳6ヶ月、紫外線不足が原因で低カルシウム血症を起こし、

これまでに痙攣を何度か起こしたことがありました。

レントゲン写真でも骨濃度の低下、形成不全を確認されていました。

いわゆる代謝性骨疾患 Metabolic Bone Disease(MBD)です。

そのため幾度と無く、飼育の改善をお話してきた経緯があります。


総排泄腔脱の原因はしぶりを伴う下痢、消化管内寄生虫、便秘、栄養状態の悪化、

膀胱結石などが挙げられます。


総排泄孔から総排泄腔内の粘膜や反転した直腸粘膜が脱出します。

そのままにしておいても治まってしまう場合もありますが、

通常時間の経過とともに浮腫を伴い腫大し、さらなる悪化をもたらします。

すなわち脱出した臓器が総排泄孔に圧迫され血行障害による壊死や感染症とつながります。


治療は早期であれば浮腫を取り除き、粘膜をもとの位置に戻して

再脱出を防ぐため総排泄孔の出口を一時的に狭くしてあげます。

もちろんこれでも治まらない場合は、開腹手術による固定処置を行うこともあります。

巾着縫合.JPG

いずれにしても自分で治そうとせずに、

爬虫類の診療をしているお近くの動物病院に受診することをお勧めします。

病態にあった治療をしてもらえるはずです。
posted by 鈴木慎一 at 11:15| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月15日

キンカチョウの難産

キンカチョウの難産といっても、「卵塞」「卵づまり」のことです。

産卵後.JPG

このキンカチョウは突然元気消失し、膨らんでいるとのことで来院しました。

糞便検査では残念なことに「メガバクテリア」が検出されました。

この子は1歳以上で、これまで調子を崩したことはなかったそうです。

メガバクテリア感染していたのになぜ今まで元気だったのでしょうか?


おそらく今までは元気で抵抗力も十分にあり、

メガバクテリアは胃に感染していたものの発症していなかったのでしょう。


ところが1日の大半を明るい中で生活し、周りは騒々しく、

また比較的高温に管理された環境で過していたため、

発情が持続し、産卵回数が多く、血液中のカルシウム不足、体力の消耗など

多くの要因が関与していたため発症に至ったものと思います。


幸いこの鳥さんは治療の結果、無事自分で卵を産むことができ元気になりました。

軟卵.JPG

鳥の飼育には思った以上に奥深いです。

鳥さんとの付き合い方にもよりますが、過剰発情には気をつけたほうが賢明です。
posted by 鈴木慎一 at 12:12| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月09日

小鳥・小動物の飼い主様へ

重症な小鳥の来院が増えています。

ただ

飼い主の皆様はちょっと調子が悪そうというくらいの認識で来院します。


というのも鳥さんはご飯を食べるふりをしているからです。


「昨日までは…」とか「今朝までは…」と食欲があったと勘違いされています。

注意深く見ていると皮付き餌の皮をむいているだけ

細かく砕いて散らかしているだけ

といったことが分かります。


実際は便の数が減っていたり、大きさが小さくなっていたり

我々獣医師ではなくても気づいてあげることは可能です。


ハムスターさんであればご飯は齧って減っている、でも…

頬袋に入っているだけで実際ノドを通っていないことがあります。


小動物の中でも自然界において他の動物のエサとなりうる動物(被捕食者)は

自らを天敵から身を守るため、

かなりのところまで元気な振る舞いをしてくれます。

お家の方まで欺くことのできる

騙しの名手なんです。

誰が見てもちょっとでも調子が悪そうな様子であれば

それは「我慢の限界」まできているということです。


つまり、集中的な管理を要する時期にあります。


ちょっとでもいつもと様子がおかしければ、翌日まで様子をみることなく

動物病院での受診をお願いします。

1日様子をみて良くなっているということはそうそうあるものではありません。

むしろさらなる悪化へとつながるだけです。
posted by 鈴木慎一 at 17:27| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月03日

ハムスターの体表腫瘍

ハムスターさんの指先にできた腫瘍の切除を行いました。

ハムスターは体表に腫瘍ができることが少なくありません。

もちろん必ずしも腫瘤(しこり)=腫瘍ではありません


今回は脚の指全体が腫瘍化していましたので残念ながら指の温存が不可能であり、

指の切除術としました。


ハムスターさんの腫瘍は成長スピードが想像を絶するほど速く、

「2、3日様子を見てから動物病院に…」なんて思っているうちに

倍の大きさになることもあります。


「しこり」に気づいたらすぐに受診しましょう。


手術をお勧めする場合「ちょっと考えてみてください」と言ってしまうことが私自身経験があります。

気をつけなければならないのは、この「ちょっと」という言葉です。

たった数日であっても手術ができないほど大きくなっていることさえあります。

できればその日のうちにでも結論を出したいところです。

では手術の流れの一部をご紹介します。

@出血に備え、手術の前に補液(輸液)を行います。
 このときに抗生剤と鎮痛薬(先制鎮痛)も投与します。

ハムスター皮下投与.JPG

A酸素ボックスで酸素化した後、ガス麻酔(イソフルラン)で麻酔導入します。

B心電図などのモニターを使用し、麻酔管理を行います。

ハムスター麻酔管理

C術野の消毒を行います。

ハムスター術野消毒.JPG

D手術開始

断指.JPG
切皮

※飼い主様への情報発信であり、術中の写真は掲載しておりません。

ハム断指.JPG
術後の足先
※指がなくなったことに、皆様が考えるほど気にならないと思います。

posted by 鈴木慎一 at 19:22| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月24日

フェレットの副腎疾患

フェレットの脱毛・皮膚のべたつきを気にしている方は

かなり多いと思います。


初期は尾部の脱毛から始まり、徐々に広がっていきます。

ひどくなったら病院に連れて行こうと様子を見ているうちに、

(特に季節が変わったときに)

また毛が生えてきた。なんてことはごくごく普通にあると思います。

これは副腎疾患の初期兆候として見られます。

いわゆる「季節性脱毛」です。

ところが、そんなこんなを繰り返しているうちに、

「あれれ?今年は毛が生えてこないぞ?それどころかハゲが進行している」

という経験をすることがあります。

陰部は大きくなっていませんか?

お乳や乳首が腫れていませんか?

それはまさに「副腎疾患」の兆候です。

犬で副腎疾患というと、通常はコルチゾールといわれるホルモンの過剰でおこる

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)を第一に思い浮かべますが、

フェレットの副腎疾患は「性ホルモン」が

過剰に分泌されることでおこる病気
であり

犬の副腎疾患とはまったく異なるものです。


病理組織学的に通常3つのうちいずれかに当てはまります。

1.副腎皮質過形成:細胞自体が大きくなり、ホルモンを分泌する量が増える。

2.副腎皮質腺腫  :良性の腫瘍。ホルモンを分泌する細胞が正常より多く増加する。結果、より多くのホルモンが分泌される。

3.副腎皮質腺癌  :悪性の腫瘍。異常な細胞が、異常に多く増加し、その結果異常に多くのホルモンが分泌される。


したがって、診断法も異なれば、治療法も異なります。


外科手術で治療する場合は「副腎摘出術」でかわりありませんが、

内科的治療(薬による治療)はまったく異なります。だだこのお薬が、ちょっとばかり高価なことが欠点です。


ハミング動物病院ではフェレットの副腎疾患は、以下の検査を総合的に診断し、病態にあった治療をお勧めします。

・身体検査
・血液一般検査(CBC)
・血液生化学検査
・性ホルモン検査
・エックス線検査(レントゲン検査)
・腹部超音波検査(エコー検査)

ところで・・・フェレットは通常女の子は避妊手術、

男の子であれば去勢手術をされてからお家にやってきます。


それは、フェレットは交尾(妊娠)をしない限り、発情(女性ホルモン)が持続してしまい、

貧血などの致命的な状態になってしまうために、早期に手術をなされていましたね。


この病気、ただの脱毛だけであればいいのですが・・・

ほおっておくと大変なことになるかもしれません。
posted by 鈴木慎一 at 10:25| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月16日

鳥さんいつも何たべていますか?

今回も鳥さんについてです。

開院してから3週間が経過しました。

熱心な愛鳥家の方もお見えになってます。

気になってることは、やはりここ浜松でも

ペレットフードがあまり浸透していないことです。



以下、「ペレットフードの薦め」です。


日本における鳥類の飼育は比較的長い歴史はあるにもかかわらず、

その栄養学的な改善がなされておりません。

粟玉.JPG

すなわち、いまだに粟玉などシード食が主流であり、

主食であると思われています。

これは野生の鳥さんたちがたぶんこのようなものを食べて生活している

という推測に基づくものでしかありません。


近年、野鳥の採食パターンに関する正確な観察、飼育下で人工的に管理された研究が進み、

より多くの情報が入手できるようになりました。


穀物を食餌とする鳥に見られる栄養失調が明らかとなり、

シード食が不適切な(完全ではない)食餌であることが明確化しました。


しかしながら…


多くの飼い主様はいまだにシードを主食として与え続けています。

残念なことにミネラルやビタミンなどのサプリメントを与えても、

その有効性は十分とはいえません。


多くの鳥はエネルギー(カロリー)を摂取するために採食しますので、

できる限り脂肪分の多い、カロリーの高い食餌を食べようとします。

またおいしいものを優先して食べようともします。


飼い主様が栄養を改善しようと工夫して、

補助食を使用しても鳥さんはそれを避けようとします。


補助食により栄養素が過剰となってしまい、結果的に悪影響となる場合もあります。


組成が明確化されているペレットフードを与えることによって、

鳥さんにとって必要な栄養をバランスよく摂取させることができます。


もちろんシードを否定するわけではなく

おやつとして使用することは可能です。


※ペレットフードとは、いわゆる固形の乾燥フードで、

「鳥用の総合栄養食」です。

犬はドッグフード、猫はキャットフードの普及により

長寿がもたらされるようになりました。

現在も日々改良が加えられています。

鳥のペレットフードが普及することによって、

我が国でもこれまで以上に、鳥さんが健康でかつ

長寿がもたらされるものと確信しています。


ハミング動物病院では動物病院専用食(獣医師専用食)である

「ラウディブッシュ社」

http://www.roudybush.com/

ラウディブッシュ.jpg



「ハリソンバードフード」

http://www.harrisonsbirdfoods.com/

ハリソンバードフード.JPG

の2社のお取り扱いをしております。
posted by 鈴木慎一 at 17:43| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月13日

メガバクテリア症

「メガバクテリア」

この単語は熱心な愛鳥家の方なら1度は目にした事のある言葉だと思います。

お家に来てすぐに調子をくずしちゃったとか、

はじめは調子よかったのにだんだん食が細くなり、元気もなくなり

気がついたときには命まで…

個人的に大半はこの病気であろうと疑っています。


Megabacteria

メガバクテリア(セキセイインコ).jpg

その名の通り「でっかいバクテリア(細菌)」

であればよいのですが、そうではありません。

つまり、いわゆる「抗生物質」はまったくもって効かないのです。

このメガバクテリアは

近年、やっと酵母の一種(Macrorhabdus ornithogaster)であることが同定されました。

軟便.JPG

※この鳥さんは別の疾患で来院した子であり、初診時に検便では確認できませんでした。2日後の再診で発見できました。(飼い主様の承諾のもと写真の掲載を行っております)

感染部位は「胃」で、重度の胃炎や胃拡張が起こります。

感染はおもに母親からの愛情によっておこります。

といっても吐き戻した食事の中にこの病原体が含まれていることが原因ですが…

セキセイインコによく認められます。

それ以外にも日本でたくさん飼育されているコザクラインコ、ボタンインコ、オカメインコ、文鳥(ブンチョウ)など多くの鳥にみられます。

この病気は「検便」「そのう液検査」で確認できるため、

「うちのこを病院に連れて行くのは心配…」とか

「鳥は病院に連れて行くと、触ったとたんに死んじゃうって聞いたことあるから…」(もちろんそんなことはありませんが)

と心配されている方でも、鳥さんにまったくストレスを与えずに検査できることから

動物病院へ向かうことをためらっている方でも安心して受診できます。

検便だけでも受け付けてくれる病院だってあるはずです。


この真菌は多くの薬剤に対して耐性を持っております。

いわゆる「薬剤耐性菌」のひとつです。

したがって的確な治療でなければ、意味がありません。

治療法に関しては動物病院の指示に従ってください。


ただ…

「犬・猫・小動物・小鳥」と掲げている動物病院であっても、

この病気についてご存知の先生が少ないことはまぎれもない事実です。

posted by 鈴木慎一 at 12:12| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月04日

カメの消化管内寄生虫

現在のところカメさんの来院が比較的多いので、

今回もカメさんについて書くことにしました。


写真はヒョウモンリクガメの糞から得られたギョウチュウの卵です。

ギョウチュウ卵(ヒョウモンリクガメ).jpg

自然界では多くの動物が普通に寄生虫をお腹の中に持っています。

あくまでも自然界です。

飼育下ではどんなに自然に近づくように環境を作っても、

まったく同じというわけにはいきません。

寄生虫も同様です。

自然界では正常であっても、環境が異なればそれは異常です。

元気なときはあまり問題とはなりませんが、

いったん調子を崩してしまうと寄生虫によって

更なる悪化をもたらすことが少なくありません。

検便によって診断・予防できる病気は早期に対処されることをお勧めします。

消化管内寄生虫に対する考えは各々の獣医師で異なりますが、

ハミング動物病院では積極的な駆虫をお勧めしています。

リクガメ駆虫後の排泄物.JPG

駆虫薬投与後の温浴にて排泄した糞便に検出された蟯虫
posted by 鈴木慎一 at 16:30| 静岡 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月28日

カメの肺炎

この子は先月より元気がなく、頸(くび)を伸ばして、

のどを膨らませているという症状で御来院しました。


水中では左側を浮かせ、逆に右側を沈ませているという症状

もあるようです。


「肺炎」を疑い

レントゲン検査をしたところ、

特徴的な写真が撮れましたのでご紹介いたします。

(写真は飼い主様のご了解を得た上で掲載しております)

肺炎.JPG

向かって左側がカメの右肺です。

反対の左肺と比べ白くなっているのがお分かりでしょうか?

炎症が起こっている肺は水分や炎症細胞を豊富に含んでおり、

レントゲンビームが通りにくくなっているために白く写っています。

一方、正常側は十分な空気を含んでいるため黒く写っています。

カメさん以外のところが黒く写っていることにより、

空気は黒く写ることがお分かりだと思います。


現在抗生物質の注射により治療中です。


スタッフ一同、一日も早く回復することを願っております。

posted by 鈴木慎一 at 10:19| 静岡 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月20日

セキセイインコの生殖器疾患

セキセイインコの飼い主のみなさま!!


インコはとても人懐こく、頭のいい鳥です。

インコが友達であり家族であるという方も多いと思います。


それだけに多いのが「セキセイインコの生殖器疾患」です。


男の子は精巣の病気、女の子は卵巣や卵管の病気に始まり、

そこから出される性ホルモンによって多くの症状が現れます。

毛引きや卵塞(卵詰まり)、腹壁ヘルニア、精巣腫瘍、卵管炎など

数多くの病気を引き起こします。


病気になる原因は多くの場合飼育方法にあります。


鳥カゴのおもちゃ、遊び方などちょっとしたことの積み重ね

小鳥たちが病気になってしまいます。


大切な家族の一員が病気になることがないよう

もう一度考え直してみましょう。


鳥は病気を最期の最期まで隠します。


動物病院に来院される際はどんなときでも

必ずいつものカゴに入れてくいきましょう。


家を出る前に掃除したりせずそのままの状態で、いつもの食餌、

いつものままで来院してください。

小鳥のお家を見せていただくことにより、健康状態を知ることができるだけでなく、

鳥さんたちにとってより正しく、より快適な生活の場を

一緒に考えることができます。
posted by 鈴木慎一 at 10:46| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月09日

カメの病は飼育から

カメさんの飼い主の皆様!!

お家でカメを飼っている方は結構多いと思います。

ホームセンターで、ペットショップで見かけたカメを

ついつい衝動買いしてしまった飼い主様も多いと思います。

カメの仕草は愛らしく、人にもよくなつき、

今では大切な家族の一員になっているのではないでしょうか?

カメにはまっていろんなカメを飼っている方も多いと思います。

「カメの病は飼育から」

カメは他の飼育動物と比べて寿命が極めて長い動物です。

そんなことは皆さんもご存知のことでしょう。

ところが飼育してみると意外に難しいですね。

特に小さいうちから購入した子であれば、

はじめは元気だったのにだんだん食欲がなくなり、

動かなくなっちゃったなんてことはざらです。

理由は飼育の間違いです。


カメって飼育がすごく簡単なイメージがあるのでしょうね。

水槽に砂利引いて、水入れて、隠れ家と少し大きめの石さえ入れておけばなんて…

これはヌマガメに限ってですが。


とかく紫外線(日光浴)が無視されがちです。

毎日日光浴しているつもりでも紫外線が当たっていないケースがよくあります。

今の飼育方法に自信のない方がいらっしゃれば、

健康診断がてら病院に相談にいらしてください。


カメなんて…って思っている方いらっしゃいませんか?

カメって水の中で生活する動物だけではないんですよ。

進化によって爬虫類は水から出て生活できるようになったのです。

陸で生活するリクガメ、水際で生活するヌマガメ、いろんなカメがいます。

日本ではカメは水のイメージが強いですが…

時間があったらペットショップにのぞきに行ってみてください。

かわいいですよ。きっと欲しくなるはずです。
posted by 鈴木慎一 at 10:31| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月06日

フェレットの高齢期疾患

「うちのこ、年とったせいか最近なんとなくボーっとしてることが

おおいんです・・・。でもどこも悪そうじゃないんですよ。

ご飯もしっかり食べますし。」


って飼い主様はいらっしゃいませんか?

こんなことをおっしゃる飼い主様が結構いらっしゃいます。


フェレットさんは高齢になると起こりやすい病気がいくつかあります。

副腎疾患、インスリノーマ、リンパ腫です。


そのひとつ「インスリノーマ」という膵臓の腫瘍をご紹介します。

血糖値を下げるインスリンというホルモンを分泌する細胞の腫瘍です。

血糖値が慢性的に低下するため様々な症状を現します。


初期の症状は「なんとなくボーっとしているときがある」

というくらいです。

血糖値が下がっているために食欲増進が認められる子もいます。が、

病期の進行ととも「ヨダレがたれる」とか「痙攣がおこる」こともあり、

最終的には命を奪われてしまうこともあります。


明らかな症状が認めれている場合、進行していることが多いため

治療によりQOL(生活の質)は改善しますが、根治することは難しいかもしれません。

いずれにしても、気になる方はまず動物病院に相談してみてください。
posted by 鈴木慎一 at 09:26| 静岡 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月02日

ウサギの子宮腺癌

ウサギの飼い主の皆様!!


お家のウサギさんには「避妊手術」はしてありますか?

4〜7歳では80%くらいの子が子宮のガンに罹っている
という報告があります。

子宮がんは通常ゆっくり進行していくために、

お家の方にに気づいてもらえないことが少なくありません。


また病気の兆候として血尿を排泄することもありますが、

ウサギさんは生理的な赤色尿(色素尿)を排泄することもあるため、

異常と思われないこともよくあります。

明らかな症状を示すのは肺転移を起こして呼吸困難になったとき、

食事を取れなくなったときなど末期になったときです。


こうなったときには痛みをとってあげるくらいしか

手立てがありません。

「避妊手術」(卵巣子宮摘出術)さえしてあれば

今も元気にしているはずの多くの女の子が、

子宮がんで亡くなっていくのを数多く目にしてきました。


皆さんの家族であるウサギさんが1匹でも多く、1日でも健康で長く暮らせるよう

すべての女の子に避妊手術がなされるよう願っています。


ウサギさんは手術すると死んでしまうという迷信

をよく耳にしますが、そんなことは絶対にありません。


ハミング動物病院ではすべての動物に

より安全で、より痛みの少ない手術を心がけております。


また手術中の「万が一」に迅速に対応できるよう

血管と気道を確保し、より安全な麻酔管理を行なっております。
posted by 鈴木慎一 at 12:05| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月13日

エキゾチック動物医療

犬猫は当然のこと、エキゾチック動物の診療にも力を入れてきました。


「エキゾチックアニマル」って言葉を知っていますか?

獣医療では犬猫を除くすべての動物を「エキゾチックアニマル」と呼んでいます。

日本ではエキゾチックアニマルに関する正しい飼育方法や

医療に関する情報は少なく、

これらの診療を専門的に行う施設が少ないのが現状です。


ハミング動物病院は犬猫はもとより、ウサギ、フェレット、モルモット、ハムスターなどの小型(超小型)哺乳類、

さらには爬虫類、両生類、鳥類などすべての命を家族の一員として、

日々情報を更新し診療に当たっていきます。


多くのエキゾチックペットはその生物学的性質により病気を隠す習性があります。

またこれまで信仰されてきた飼育方法が大きな間違いであったり、

健康と思われている動物が実は大きな病気に罹っている

ということがよくあります。


飼育指導をはじめ各種検査を用いた獣医学的アプローチの上、

正しい診断・治療をご提供できるよう日々努めております。


まずはお気軽に健康診断に御来院ください。

診療動物

●哺乳類:
犬、猫、フェレット、フェネック、ウサギ、モルモット、チンチラ、デグー、

プレーリードッグ、ジリス、リス、ハムスター、マウス、ラット、

モモンガ、フクロモモンガ、ハリネズミ、スナネズミ、

ミニブタ(ポットベリー)、ロリスなど

●鳥類:
セキセイインコ、オカメインコ、ラブバード(コザクラインコ、

ボタンインコ)、ブンチョウ(文鳥)、ジュウシマツ(十姉妹)、フィンチ類、カナリアなどの小鳥

九官鳥、アヒル、ニワトリ(鶏)など

●爬虫類:
ヌマガメ、ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)、クサガメ、イシガメ、キバラガメ、チズガメ、

スッポン、スッポンモドキ、リクガメ、ホルスフィールドリクガメ(ロシアリクガメ)、ギリシャリクガメ、

ヘルマンリクガメ、ケヅメリクガメ、ヒョウモンリクガメ、ホシガメ、エロンガータリクガメ、

アカアシガメ、ハコガメ、トカゲ、フトアゴヒゲトカゲ、カメレオン、グリーンイグアナ、

ヤモリ、ヒョウモントカゲモドキ、ニシアフリカトカゲモドキなど

●両生類:
イモリ、サンショウウオ、メキシコサラマンダー(ウーパールーパー)など

対象動物にない載っていない動物でも飼い主様のご協力のもと

可能な限り対応させていただきます。HPにてご確認ください。

http://www.humming-ac.com/

※飼い主様によっては爬虫類・両生類が苦手な方もいらっしゃいますので、

お手数ではありますが御来院前にお電話にて、連絡をお願いいたします。

posted by 鈴木慎一 at 09:12| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。