みなさんノミとマダニに対する予防はされていますか?ノミ・マダニは血をすってかゆくなるって思っていませんか?
そのあたりについて今回は簡単に説明したいと思います。
ノミの吸血後痒くなるのはなぜ?ノミは吸血後自分の唾液を注入し、それによるアレルギー反応で吸血部に痒みを起こします。
ノミアレルギーのある子は、吸血部位外にも皮膚全体に痒みを起こすようになります。
他にも瓜実条虫やヘモバルトネラ、猫ひっかき病の原因ともなります。
マダニの吸血後は痒いの?痒くなることはありません。
なぜならマダニは碇を下ろして、数日〜10日間かけてゆっくりと血を吸うため、
もし少しでも痒みを起こしてしまったら搔かれたり、舐められたりで
血を吸うどころか自分の命さえ脅かされないためです。
ではなぜ予防したほうがいいの?と思われるのではないでしょうか。
1匹のマダニがお腹いっぱいになるまで吸血した場合およそ1ccです。
多数の寄生があれば貧血を起こしてしまう可能性は確かにありますがそれは極めてまれだと思います。
ではなぜ?
それはマダニが犬の
バベシア症や
ヘパトゾーンなどの多くの血液病の媒介者(ベクター)となるからです。
これらの病気は治療後も必ずしも完治する病気ではありません。
※媒介者(ベクター)とはフィラリア症を蚊が媒介するように、昆虫やダニなどの病気をうつす節足動物のこと。
脅かすわけではありませんが・・・ノミが付いたら、ダニが付いたら治療しようで済めばいいのですが。
もちろん、どのノミやマダニもこれらの病気を持っているわけではありません。
posted by 鈴木慎一 at 12:55| 静岡 ☁|
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犬と猫の診療
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