2008年11月01日

気温の変化にご注意ください

体調を崩すワンちゃん、ネコちゃん、鳥さん、カメさんが増えています。

特に爬虫類の飼い主さんは温度管理にご注意ください。

もちろん人も体調管理には十分ご注意ください。

夜のハミング動物病院.jpg

また日暮れも早くなってまいりましたので、

磐田、袋井、掛川、新居、湖西、豊橋など比較的遠方よりお越しの方は、安全運転でお越しくださいませ。


posted by 鈴木慎一 at 15:47| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月28日

ハムスターのお尻から何か出ています

「ハムスターのお尻から何か出ています」

との電話を受けました。どうも同居のハムちゃんとケンカしてケガをしてしまったようです。

ただ…よくよく聞いてみるとどうもただのケガではなさそうでしたので、来院を促しました。

案の定「脱腸」でした。

ハムスター脱腸.JPG

「脱腸」といっても「直腸脱」ではなく「腸重積を伴う小腸の脱出」です。

「腸重積」とは腸が腸を飲み込んでしまい、完全な閉塞を起こしてしまった状態です。

致死率の高い緊急疾患として早急な手術が必要です。

内科的な治療はほぼ不可能で、開腹手術による整復が必要です。

この子は腸の損傷・壊死が激しく、小腸の一部を切除し、繋ぐ手術が必要でした。

原因は主に重度の下痢症です。

ただでさえハムちゃんの下痢は発見が送れ、動物病院受診時に脱水症状を呈して、

危険な状態の子が多いのが現状です。

毎日床材を交換し、ケージを掃除することによりハムちゃんの日々の体調を把握することが可能です。

3,4日に1回あるいは週に位しか掃除しない方はいませんか?

心当たりのある方は、今日から始めてみてはいかがでしょうか?
posted by 鈴木慎一 at 11:16| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月20日

トカゲの総排泄腔脱

サバンナモニターの総排泄腔脱を紹介します。

サバンナモニター.JPG

この子は2歳6ヶ月、紫外線不足が原因で低カルシウム血症を起こし、

これまでに痙攣を何度か起こしたことがありました。

レントゲン写真でも骨濃度の低下、形成不全を確認されていました。

いわゆる代謝性骨疾患 Metabolic Bone Disease(MBD)です。

そのため幾度と無く、飼育の改善をお話してきた経緯があります。


総排泄腔脱の原因はしぶりを伴う下痢、消化管内寄生虫、便秘、栄養状態の悪化、

膀胱結石などが挙げられます。


総排泄孔から総排泄腔内の粘膜や反転した直腸粘膜が脱出します。

そのままにしておいても治まってしまう場合もありますが、

通常時間の経過とともに浮腫を伴い腫大し、さらなる悪化をもたらします。

すなわち脱出した臓器が総排泄孔に圧迫され血行障害による壊死や感染症とつながります。


治療は早期であれば浮腫を取り除き、粘膜をもとの位置に戻して

再脱出を防ぐため総排泄孔の出口を一時的に狭くしてあげます。

もちろんこれでも治まらない場合は、開腹手術による固定処置を行うこともあります。

巾着縫合.JPG

いずれにしても自分で治そうとせずに、

爬虫類の診療をしているお近くの動物病院に受診することをお勧めします。

病態にあった治療をしてもらえるはずです。
posted by 鈴木慎一 at 11:15| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月15日

キンカチョウの難産

キンカチョウの難産といっても、「卵塞」「卵づまり」のことです。

産卵後.JPG

このキンカチョウは突然元気消失し、膨らんでいるとのことで来院しました。

糞便検査では残念なことに「メガバクテリア」が検出されました。

この子は1歳以上で、これまで調子を崩したことはなかったそうです。

メガバクテリア感染していたのになぜ今まで元気だったのでしょうか?


おそらく今までは元気で抵抗力も十分にあり、

メガバクテリアは胃に感染していたものの発症していなかったのでしょう。


ところが1日の大半を明るい中で生活し、周りは騒々しく、

また比較的高温に管理された環境で過していたため、

発情が持続し、産卵回数が多く、血液中のカルシウム不足、体力の消耗など

多くの要因が関与していたため発症に至ったものと思います。


幸いこの鳥さんは治療の結果、無事自分で卵を産むことができ元気になりました。

軟卵.JPG

鳥の飼育には思った以上に奥深いです。

鳥さんとの付き合い方にもよりますが、過剰発情には気をつけたほうが賢明です。
posted by 鈴木慎一 at 12:12| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月10日

犬の帝王切開

昨日は帝王切開でダックスの子犬4匹の命が新たに誕生しました。

このお母さん犬は2回目の出産でした。

実は2回とも家族が望んだ出産ではなく、予定外の妊娠でした。

避妊手術をしようと思った矢先、妊娠が発覚したそうです。

今回は次回の妊娠を予防するため、

帝王切開と同時に避妊手術(卵巣子宮摘出術)を実施しました。

術後母犬は特別痛がる様子も無く、慣れた様子で精一杯の愛情を子犬たちに与えています。

犬の親子.jpg


−犬の難産における医療介入の目安−

・予定日以降数日経過しても出産兆候が無い(長期在胎)

・体温低下後から24時間以上陣痛が無い

・体温がもどった後12時間以上陣痛が無い

・微弱な陣痛が数時間持続するが、分娩がない

・強く規則的な陣痛が数十分続くが分娩が無い

・破水後90分以上経過しても分娩が無い

・次の分娩が2-4時間以上無い

・緑色のオリモノが出ても、分娩が無い

・強い痛み、全身状態の悪化

※あくまでも目安であり、詳細な診察のもと必要に応じて内科あるいは外科治療を選択します。
posted by 鈴木慎一 at 12:00| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 犬と猫の診療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月09日

小鳥・小動物の飼い主様へ

重症な小鳥の来院が増えています。

ただ

飼い主の皆様はちょっと調子が悪そうというくらいの認識で来院します。


というのも鳥さんはご飯を食べるふりをしているからです。


「昨日までは…」とか「今朝までは…」と食欲があったと勘違いされています。

注意深く見ていると皮付き餌の皮をむいているだけ

細かく砕いて散らかしているだけ

といったことが分かります。


実際は便の数が減っていたり、大きさが小さくなっていたり

我々獣医師ではなくても気づいてあげることは可能です。


ハムスターさんであればご飯は齧って減っている、でも…

頬袋に入っているだけで実際ノドを通っていないことがあります。


小動物の中でも自然界において他の動物のエサとなりうる動物(被捕食者)は

自らを天敵から身を守るため、

かなりのところまで元気な振る舞いをしてくれます。

お家の方まで欺くことのできる

騙しの名手なんです。

誰が見てもちょっとでも調子が悪そうな様子であれば

それは「我慢の限界」まできているということです。


つまり、集中的な管理を要する時期にあります。


ちょっとでもいつもと様子がおかしければ、翌日まで様子をみることなく

動物病院での受診をお願いします。

1日様子をみて良くなっているということはそうそうあるものではありません。

むしろさらなる悪化へとつながるだけです。
posted by 鈴木慎一 at 17:27| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月03日

ハムスターの体表腫瘍

ハムスターさんの指先にできた腫瘍の切除を行いました。

ハムスターは体表に腫瘍ができることが少なくありません。

もちろん必ずしも腫瘤(しこり)=腫瘍ではありません


今回は脚の指全体が腫瘍化していましたので残念ながら指の温存が不可能であり、

指の切除術としました。


ハムスターさんの腫瘍は成長スピードが想像を絶するほど速く、

「2、3日様子を見てから動物病院に…」なんて思っているうちに

倍の大きさになることもあります。


「しこり」に気づいたらすぐに受診しましょう。


手術をお勧めする場合「ちょっと考えてみてください」と言ってしまうことが私自身経験があります。

気をつけなければならないのは、この「ちょっと」という言葉です。

たった数日であっても手術ができないほど大きくなっていることさえあります。

できればその日のうちにでも結論を出したいところです。

では手術の流れの一部をご紹介します。

@出血に備え、手術の前に補液(輸液)を行います。
 このときに抗生剤と鎮痛薬(先制鎮痛)も投与します。

ハムスター皮下投与.JPG

A酸素ボックスで酸素化した後、ガス麻酔(イソフルラン)で麻酔導入します。

B心電図などのモニターを使用し、麻酔管理を行います。

ハムスター麻酔管理

C術野の消毒を行います。

ハムスター術野消毒.JPG

D手術開始

断指.JPG
切皮

※飼い主様への情報発信であり、術中の写真は掲載しておりません。

ハム断指.JPG
術後の足先
※指がなくなったことに、皆様が考えるほど気にならないと思います。

posted by 鈴木慎一 at 19:22| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月28日

股関節脱臼

今日は股関節脱臼を紹介します。

この子はトイプードルさんで、飼い主様が踏んでしまってから足がおかしいとのことでした。

まずはレントゲン写真をご覧ください。

VD.JPG

右足(向かって左側)の股関節が脱臼しているのがお分かりでしょうか?

股関節脱臼の治療法は、手術を行う方法(観血的整復)

手術をせずに関節をもどす方法(非観血的整復)がありますが、

この子は幸い手術をせずに関節を整復することができました。

整復後(VD).JPG

※強烈な痛みを伴うため、筋弛緩を得るために、いずれの処置を行う場合も全身麻酔が必要です。


外固定.JPG

写真は脱臼の整復後に、バンテージで安定を図るため外固定を行っております。


もちろん関節が完全に治るまで、再脱臼し手術が必要になる可能性もあります。


posted by 鈴木慎一 at 18:15| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 犬と猫の診療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月24日

フェレットの副腎疾患

フェレットの脱毛・皮膚のべたつきを気にしている方は

かなり多いと思います。


初期は尾部の脱毛から始まり、徐々に広がっていきます。

ひどくなったら病院に連れて行こうと様子を見ているうちに、

(特に季節が変わったときに)

また毛が生えてきた。なんてことはごくごく普通にあると思います。

これは副腎疾患の初期兆候として見られます。

いわゆる「季節性脱毛」です。

ところが、そんなこんなを繰り返しているうちに、

「あれれ?今年は毛が生えてこないぞ?それどころかハゲが進行している」

という経験をすることがあります。

陰部は大きくなっていませんか?

お乳や乳首が腫れていませんか?

それはまさに「副腎疾患」の兆候です。

犬で副腎疾患というと、通常はコルチゾールといわれるホルモンの過剰でおこる

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)を第一に思い浮かべますが、

フェレットの副腎疾患は「性ホルモン」が

過剰に分泌されることでおこる病気
であり

犬の副腎疾患とはまったく異なるものです。


病理組織学的に通常3つのうちいずれかに当てはまります。

1.副腎皮質過形成:細胞自体が大きくなり、ホルモンを分泌する量が増える。

2.副腎皮質腺腫  :良性の腫瘍。ホルモンを分泌する細胞が正常より多く増加する。結果、より多くのホルモンが分泌される。

3.副腎皮質腺癌  :悪性の腫瘍。異常な細胞が、異常に多く増加し、その結果異常に多くのホルモンが分泌される。


したがって、診断法も異なれば、治療法も異なります。


外科手術で治療する場合は「副腎摘出術」でかわりありませんが、

内科的治療(薬による治療)はまったく異なります。だだこのお薬が、ちょっとばかり高価なことが欠点です。


ハミング動物病院ではフェレットの副腎疾患は、以下の検査を総合的に診断し、病態にあった治療をお勧めします。

・身体検査
・血液一般検査(CBC)
・血液生化学検査
・性ホルモン検査
・エックス線検査(レントゲン検査)
・腹部超音波検査(エコー検査)

ところで・・・フェレットは通常女の子は避妊手術、

男の子であれば去勢手術をされてからお家にやってきます。


それは、フェレットは交尾(妊娠)をしない限り、発情(女性ホルモン)が持続してしまい、

貧血などの致命的な状態になってしまうために、早期に手術をなされていましたね。


この病気、ただの脱毛だけであればいいのですが・・・

ほおっておくと大変なことになるかもしれません。
posted by 鈴木慎一 at 10:25| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | エキゾチック動物医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月21日

高齢犬の健康について

遅くなりましたが、ハミング動物病院内にて

本日午後2:00より

「高齢犬の健康について」勉強会を開催いたします。

無料の健康診断もいたします。

まだまだお申し込みが可能ですのでよろしければ

お越しください。

わんちゃんの年齢は問いません。

幼犬・成犬・高齢犬どなたでもご参加いただけます。

詳しくは当院HPにてご確認ください。

www.humming-ac.com
posted by 鈴木慎一 at 11:26| 静岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 犬と猫の診療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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